容疑者Xの献身

会社の斜め前の男の子が「本好きなんですよね?」と確認してきました。私非常に雑食で本当に何でも読みますから、「好きですよ。」と普通に答えましたら、「本好きの輪に入りましょうよぉ。」と表題の本をお借りしました。

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

"白夜行"のドラマのイメージが大きく、暗いお話なんじゃないかということで、書店に行っても"東野 圭吾 "の本を買おうかいつも悩んで止めていた私でしたが、コレがおもしろい!!私の中でおもしろかった!!止まらなくて止まらなくて、ハードカバー352Pを約1.5時間で読みきりました。早く咲きがしりたい!!ということで、どんどん読むスピードが上がっていったようにも思います。
この本を読もう!と少しでも思ったらここから先は読まないほうがいいかもぉ…。と言う事で隠しちゃえ!


途中までふむふむと思っていたんですよ。思っていたのですが、最後の最後で本当にやられました。やられたかんが非常に残る一冊です。でも、そのやられたぁ!!って言うのが、気持ち良い!そして、だからかぁ!!とも思うわけです。非常に深い愛と思いやりを感じ、しかし、その愛と思いやりのためになら何をしても良いということに疑問を感じました。そして、その愛を受ける側としては、常識がある人間であれば全てを隠しとおしてのうのうと生きていくことなんて出来ないでしょう。それがいくら相手の望みであっても、一人で幸せになんてなれないですよ。それが、いくら相手の愛を無用のものとし、相手に悲しみを与えるとしても…。人を思い、思われるのって本当に難しい…。